IT業界が直面している問題の中で最も憂慮されていることのひとつがIT人材の不足です。IoTやAIなど今後主流になるITサービスにおいて、日本は深刻な人材不足に直面しており、喫緊の課題となっています。
国が実施した調査によると、IT人材の不足は2030年には最大で79万人、低位シナリオでも16万人におよぶというシミュレーションが行われています。
今後日本がIT分野で指導権を握るためには、プログラマをはじめとするIT人材の確保が不可欠であり、先進国の中でも人材確保という観点ではかなりの遅れをとってしまっているのが実情です。
海外と比較するとITスキルのレベルはアメリカが最も高く、中国やインドがそれに続く形になっています。しかもベトナムやタイなどと比較しても、日本はITのスキルレベルが低い結果になっており、極めて厳しい状況に置かれていることがよくわかるでしょう。
プログラマをはじめとするIT関連人材の不足が深刻になっている理由のひとつが少子高齢化です。日本は世界でも類を見ない少子高齢化に直面しており、それが人材不足に拍車をかけているのです。
そのため国はIT人材を育成するための学習の機会を充実させるため職業訓練学校などを受講するための補助金を提供するなどし、より多くのIT関連人材を生み出すための努力を行なっています。
すでに人材不足が生じているという事実は、プログラマにとっては有利な状況と捉えることができるかもしれません。今はプログラマにとって売り手市場であり、企業側がより高い報酬を提示してプログラマを確保するという争奪戦が繰り広げられているからです。プログラマを目指すなら今がチャンスと言えるでしょう。